人を笑顔にする仕事 『情熱大陸』向田麻衣さん
途中から見た『情熱大陸』で、ネパールの貧しい地域で暮らす女性たちに、化粧をするなどの支援をしている日本人女性を追っていた。
番組内では、この向田麻衣さんという女性が、NPO組織を訪ね、家庭内暴力、レイプ、人身売買などで傷ついた村の女性と触れ合ったり、化粧体験教室を開いたり、手作り産業を支援して女性の独立を手伝ったりしている姿があった。
家が貧しいために、地元の富裕層に手伝いとして働きに出されて、苦しい思いをしてきた女性たち。化粧などしたことのない人ばかり。
そんな過酷な状況にいた彼女たちに笑顔を、と活動をしているそうだ。
彼女が化粧をしてあげると、村の女性たちの目が輝き、嬉しさやら恥ずかしさやらで笑顔になる。
しかし、この向田さんという人は、自分の非力さをよく分かっている。
「化粧が世界を変えるなんて口が裂けても言えない」と。
自分ひとりでは何もできない、根本は変わらない。
ある60歳の女性は、若い頃は自由がなく歳をとって化粧をしても意味がないと最初は拒んでいた。
ところが、化粧教室を外から覗いていた。
向田さんは彼女の家を訪ね、メイクをすると、若い女性と同様に嬉しそうな笑顔になった。
彼女にメイクをしてあげたあと、向田さんの目には涙が浮かんでいた。
現場でしか分からないこと、感じられないこと。
こういう活動を見ると、自分はいったい何をやっているんだと思う。
もっともっと頑張らねばと思う。
人を笑顔にする仕事。
何から変えればいいんだろう？
