りすたと!

リスタートするための第一歩。

お茶席1:客の作法

NHK趣味DO楽「茶の湯 武者小路千家 春の茶事を楽しむ」という番組。
最近、茶の湯について興味が湧いていたので、思わず見てしまう。
武者小路千家ということで、他の流派もいろいろあるんだろうけど、ひとまず興味が湧いた時が学び時ということで。
自分メモ。

「第1回 客の作法を学ぶ」

茶の湯 武者小路千家 春の茶事を楽しむ|趣味Do楽テキスト|NHK出版

お茶は、「おもてなし」

もてなす側(亭主)も、もてなされる側(客)も、礼儀が要る。
双方におもてなしの心が必要。

双方にリスペクト。めっちゃ粋。どこまでも奥ゆかしいなと思う。

お茶会

  • 持ち物の確認
  • 席入り
  • 薄茶(うすちゃ)
  • 主菓子(おもがし)
  • 濃茶(こいちゃ)

持ち物の確認

  • 懐紙:菓子を載せる。着物の懐に入れる。
  • 菓子切り
  • 扇子:普段は右脇に置いておき、挨拶する際に正面に置き、手をついてお辞儀する。扇子で結界をつくることで、相手に対して一歩下がった謙虚な気持ちを表現する。
  • 出し帛紗(ふくさ):大切な道具や茶器を持つ際に下に敷いて使う。
    以上を数奇屋袋にしまう。

席入り

  • 正客(しょうきゃく):一番目の客、メインゲスト。
  • 次客(じきゃく)
  • 三客、四客、、、
  • お詰め:最後の客

襖を開け、扇子を前に起きながら進み、部屋に入る。そのまま床前まで進み、掛軸を拝見する。座って扇子を前に置いて一礼。
点前座(お茶をつくる場所)で棚のしつらえや使われる釜を拝見する。

薄茶

床前の「掛軸」は、「花」に替えられる。

●正客
「お先に頂きます」
次客に挨拶し、亭主に挨拶する。
時計回りに90度回す(2回半で)。※これも、正面を避けるという奥ゆかしい心を表現している。
数回に分けて飲み、最後は吸いきる。
飲み口を手で拭き、吹いた手を懐紙で拭く。
茶碗の向きを元に(反時計回りに)戻し、畳に置いて戻す。

●次客
目の前に置かれた茶碗を、正客との間に置き、
(1)「ご相伴いたします(一緒に頂きます)」と正客(上座にいる人)に対して挨拶する。
次に茶碗を三客との間に置き、
(2)「お先でございます」と三客(下座にいる人)に対して挨拶する。
そして自分の正面に置いて、
(3)「お点前 頂戴いたします」と亭主に挨拶する。

茶碗を右手で持ち左手で受けて、押し頂く。感謝の気持ち。
2回半回して(正面からずらして、謙虚な気持ちを表現する)、飲む。

●茶器を見る。
亭主の趣向で茶器が選ばれる。それを拝見する。
貴重なものなので、懐紙を敷いて、畳の近くで見る。(落として割らないように気遣い)

主菓子の頂き方

右脇にいる人に対して、「お先でございます」と挨拶する。※菓子が回ってくる順番が逆パターンのときもある。

下から一枚めくり、表側に折り込んで使う。
水分の多い菓子の場合は、もう一度折って使う。

器が浅い場合は、手前側から取る。
器が深い場合は、向こう側から取る。
さらに、時計回りに取る。

取り箸は、次の客のために懐紙で拭く。

菓子が行き渡ったら、正客が「それでは皆様ご一緒に」と挨拶する。

懐紙に置いた菓子は、懐紙を皿のように持って、食べる。

濃茶

一つの碗を全員で頂く。回し飲みする。
濃茶を頂く前に、懐紙を三重に折ったもの(半分に折って、もう一度半分に折ったもの)をつくっておく。飲み口を拭う用に。

正客が亭主の元へ行き、受け取りに行く。
亭主の置いた帛紗を手に敷いて、茶器を載せ、自席へ戻る。

茶碗と出し帛紗を客一同に見せて、「ご一緒に」と挨拶する。
亭主から預かった出し帛紗は、上座に置いておく。
自分の出し帛紗を懐から出して、左手に乗せ、右手で茶碗を載せて、軽く押し頂いた後に、90度時計回りに回して頂く。

正客が飲んでいる時に、次客は三客に挨拶しておく。※熱いお茶が冷めないように早く飲み回すため。

正客が飲み終わると、茶碗と正客の出し帛紗が回ってくる。
右手で膝前に移動させ、正客の出し帛紗を右手で取って左手に載せる。
茶碗を載せて、軽く押し頂き、時計回りに回し、正客の飲み口を正面にして(飲み散らかさないようにして)、一口飲む。
懐紙で飲み口を拭う。
茶碗を正面に戻して、次の客に渡す。

おつめ(最後の客)は濃茶を終えると、正客に茶碗を戻す。

正客は、飲み干された茶碗の中を、客に見せる。
綺麗な茶碗の、練り(濃茶の点前)を見せる。
濃茶が綺麗に練り上がっていることを見る。

主茶碗の拝見

形、作り、色合いを見る。
落として割らないように、低い所で懐紙を敷いて、見る。

続き薄茶

薄茶は、濃茶で出された茶碗で点てられる。
お気楽に。

正客は、正客に出された一腕目(濃茶の茶碗)を次客に譲る。
次客は、正客より先に頂く。

亭主は替えの茶碗で薄茶を点て、改めて正客に出す。

道具の拝見

茶入れ、茶入れを包む仕覆(しふく)、茶杓など。

亭主が退席し、客も退席する。