お茶席2:茶事を学ぶ(前編)
NHK趣味DO楽「茶の湯 武者小路千家 春の茶事を楽しむ」という番組。
自分メモ。
「第2回 茶事を学ぶ(前編)」
茶の湯 武者小路千家 春の茶事を楽しむ|趣味Do楽テキスト|NHK出版
懐石:茶事で出される料理
正午の茶事の流れ
<初座(しょざ)>
- 迎付(むかえつけ)
- 席入り
- 炭点前
- 懐石
<中立ち(途中退席)>
<後座>
- 席入り
- 濃茶
- 薄茶
- 退席
茶室へ向かう
亭主
露地(茶室へとつながる庭園)はきれいに掃除され、やり水がまかれる。
飛び石を布で拭いていく(!! 客が滑らないように)。
→すべては、客をもてなす亭主の演出。
露地を歩く際に清浄な気持ちで歩いてもらえるようにしている。客
客は「腰掛け」に座って、亭主の準備を待つ。
亭主は座掃きで茶室を清めている。
座掃きの音は、まもなく茶事が始まるという合図。
座掃きが済むと、亭主はつくばいの水を改める。桶の水をつくばいに入れ、その音を客に聞かせる。これも合図。
迎付
客は正客から順に茶室へ向かう。
亭主は、その途中にある迎付の場所に置かれた結界を外し、客を迎え入れる。
亭主と客は、その場につくばって(膝を地につかない座りで)礼をする。言葉は交わさない。
亭主は準備に戻り、客は亭主を見送る。(迎付の終了)
つくばいで清める
迎付の後、客はつくばいに向かい、手と口を清める。寺社仏閣と同じ。
席入り
わざと音を立てて、扉を開く。(亭主に入ることを知らせる合図)
扇子を手前に置いて結界を張り、軽く一礼、茶室ににじり入る。
床前の掛け軸まで行き、座って一礼。
掛け軸は茶事のテーマになっているかもしれない。
客が全員揃うと、亭主が挨拶。
炭点前
炉の中の炭を改めるため、一旦釜を上げる。
冬に使う釜:釜の熱も茶室を温める。
春に使う釜(透木釜):釜の横に羽が付いていて、炉を覆う形。熱を炉に閉じ込め、茶室を温めない。
※透木(すきぎ):釜の羽が炉の淵を傷つけないように置く小さな木片。
炭を組んでちょうど良い湯加減に調整する。亭主のその様子を見る。
客は扇子を自分の後ろに置いて、炉の前に座り、亭主の準備を見る。
亭主は乾いた灰が飛び散らないよう濡れ灰を撒き、炭を次いでいく。
濃茶のときに、湯加減がちょうど良い具合になるように。炭を並べたときの美しさもポイント。
最後の炭を次ぎ終わると、正客以外の客は戻る。
香合
香合(こうごう)とは、香を収納する蓋付きの小さな容器。茶道具の一種であり、また仏具の一種でもある。 香合 - Wikipedia
正客が「香合(こうごう)の拝見をお願いいたします」と言うと、亭主は香合を差し出す。
正客は差し出された香合を持って席に戻る。
正客は香合を上座に預け、扇子を右脇に戻して居住まいを正す。
出し帛紗を広げて手前に置く。
香合を右側に置き、「お先でございます」と次客に言ってから、出し帛紗に置き、香合を拝見する。
拝見が終わったら、香合について問答する。
懐石
春は軽めの食事。
向付、白酒、懐石など。
主菓子
回ってきた器を前に、「お先に頂きます」と言って、ひとつ取る。