データ分析がモノを言う ピケティ『21世紀の資本』
フランスの経済学者トマ・ピケティの『21世紀の資本』が話題ですね。
6,000円くらいする超分厚いハードカバーが、世界で100万部売れているようです。
2013年に出版され、最近ブームが来ていて、今来日してますね。NHKの白熱教室で特集され(録画未見)、セッション22でも語られてました。
資産家が得る運用益は、経済成長にともなって一般の人にもたらされる所得より大きく伸びると主張。低成長下の先進国では、放置すれば「持てる者」と「持たざる者」との格差が広がる[朝日新聞2015.02.01]
――ということを主張されているらしい。
その格差回避のために、「累進課税」、つまり富裕層に多くの税をかけて富を集中させないようにし、多くは持たない若者の負担を軽くするーーということも訴えているようです。
なんか、昔から言われていた内容なのではないか?というのが第一印象。
何が新しいのか?
ヽ(。_゜)ノ
ピケティ氏は、15年ほど研究してきたようです。
格差について、これまで関心は持たれていたけれど、本格的に調べた人はいなかったらしく、それらのデータを集め、さらにネットにアップして誰でも使えるようにし、可視化したらしい。
これまでの(ある意味小手先の)経済モデルに対して、2~300年のデータを参照して、実は格差が広がってるよって示したことが評価されているみたい。
なるほど。データがあってはじめて議論をする土台ができる。
ビジネスと似てますね。
全6回のパリ白熱教室が2015.02.13で最終回を迎えるので、そろそろ見ようかな。
- 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森本正史
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2014/12/09
- メディア: 単行本
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