りすたと!

リスタートするための第一歩。

人格者であること

カンブリア宮殿の医療系分野の感動2話。
 

●サイバーダイン

去年上場し勢いに乗っている、リハビリをアシストするロボットスーツを手がける会社サイバーダイン。
映画好きの私の耳にはどう考えても『ターミネーター2』に登場した、「スカイネット」開発企業です。
 
この企業のCEOで大学教授の山海氏の教授室に貼ってある小学校6年生の作文が沁みる。
科学者になる、という夢を綴った文章とともに、川柳が並ぶ。
 
科学とは 悪用すれれば こわいもの
 
「あっ」と思った。
もしかして、この人は自戒を込めて社名を付けたのかなと。
 
社会とつながるために、どういう世界的な課題と直面しているか。
それを解決するために、(1)イノベーションと技術、(2)産業化、(3)人材育成が必要だと説く。
次にバトンタッチするために生きる。
チャレンジすること自体に価値がある。
こういう利他マインドが世界を救うと思う。
 

●東海メディカルプロダクツ

重い心臓病を娘さんを持つ、かつて町工場を経営していた筒井宣政氏。
 
娘の命を救おうと、37歳で医学を勉強し(!)人工心臓を開発に携わるも、実用化に1000億円かかると分かり断念。
その後、外国産カテーテルで事故が多いと知り、日本人に合うカテーテル開発に着手する。
しかし、これでは娘を救うことはできない。
 
でも娘さんはこのことを知り、他の病気の人が助かると喜んだと言い、筒井氏は救われたという。
 
カテーテルのうち85%を占める特定のサイズがよく売れるが、その他のサイズはコストが掛かってしまうらしい。
利益優先企業なら売れるメインの物だけ作れば良い。
しかし、その製品が必要な人は確実にいる。娘さんのことを考えてきた筒井氏にしてみれば利益優先はあり得ない。
こういう姿勢こそ企業のあるべき姿どなと思う。
 
 
 
両者とも共通しているなと感じたのは、人格者だなぁということ。
利益優先ではなく、どうすれば人の役に立つのかを考えていること。
 
最近こんなことばかり考えてしまう。