りすたと!

リスタートするための第一歩。

「Google Glass個人向け販売中止」に思うプライバシーの問題

ドラゴンボール』のスカウター、『名探偵コナン』のメガネ型追跡装置、『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』ではコンタクトレンズ型の端末などなど、夢のデバイスとして様々な作品で描かれてきたウェアラブル端末。
その最有力と目されていたGoogle Glassがプライバシーを理由に中止したのは残念半分、安堵半分の思いがしました。

ユーザーの操作なしに撮影録画することはカメラが小型化した現在、容易にできること。
だけど、それをGoogleが大々的に販売することで侵害されるプライバシーは凄まじい。
今もスマホやケータイの剥き出しとなったカメラが街中にあふれ、プライバシーは侵害され続け、Twitterなどに勝手にアップロードされてしまう世の中になっている。

攻殻機動隊』の世界なら?

テクノロジーの未来を考える時にいつも『攻殻機動隊』の世界ではどのようになってるかな?と思いを馳せます。

脳とネットを接続し、プライバシーなんて無きに等しいような世界。嫌ならスタンドアローンを選べばいいし、不便だけれど電脳化しなければいい。 接続することが社会参加を意味し、非接続は生死が分からない状態。
過度な監視社会。情報操作できるハッキングと、それを阻止する高度なセキュリティーのいたちごっこ。

現実的に、プライバシーを侵害される人々にはほとんど自衛の策がない。侵害され放題だ。 防衛策としての妨害電波や電界(バリア)という手もありそうだけど、情報強者優位は変わらないでしょう。自分の身は自分で守れという大原則は変わらないはず。

きっと誰かがやる。その時に

Googleは断念したけれど、誰かがきっと実現する。
欲しいと思う人がきっと殺到する。
その時、法的にどのように対応するのか、悪用に対してどのような防衛策がとれるのか、考えておかないといけないね。

カメラと外部記憶にデータを飛ばす通信の小型軽量化は時間の問題。
ブログ(web-log)ならぬ、アイログ(eye-log)っていう日記がきっと生まれるはず。
眼鏡を筆頭に、競馬のおっちゃんが耳にかけている赤鉛筆や、胸に差したペン、前歯に入れた金歯や舌ピアスなどで通信できる日が来るはず。

私たちはもうテクノロジーから逃れられない。
窮屈な世の中と見るか、輝かしい未来(にしなければならない)と見るか。

攻殻機動隊 (1)    KCデラックス

攻殻機動隊 (1) KCデラックス