りすたと!

リスタートするための第一歩。

山田孝之、大丈夫か? 精神状態が心配になる『山田孝之の東京都北区赤羽』

山田孝之はなんか気になる俳優。
新しく始まった番組『山田孝之東京都北区赤羽』は、彼が関わった山下敦弘監督の映画に出演中にある壁にぶつかったため、そこから自分を取り戻していく(?)、みたいなドキュメンタリーらしい。

役作りで自分自身を追い込んだ山田孝之

キッカケは、とある時代劇映画『己斬り』のクライマックス。山田扮する主人公が刀を首にかけ自害する場面を撮影しているまさにその時、演技を途中でストップさせ、「死ねない」と言う。
さらに「これ、真剣じゃないですよね、死ねないです」と真剣を用意してほしいと頼む

これヤバくね?(苦笑)

即座に、『ダークナイト』後にジョーカー役から抜け切れず精神的にまいってオーバードーズで亡くなったヒース・レジャーが思い浮かぶ。

私は彼に役作りのストイックさを感じていたので割りと好きだったのだけど、そのストイックさが裏目に出て、役と自分自身の境目がよく分からなくなっている様子

面白いのが、山下監督のドギマギした感じ。
山田が突如そんな素っ頓狂なことを言い出したため、返答に困っている山下監督が苦し紛れに「斬っている体で」みたいなことを言うのです。
つまり、これは演技だからみたいな。
山下監督はこの深刻な状況を理解していない様子(まぁそうですよね普通は)。

おそらく監督としてはいつものように撮影をスムーズに終えようと当たり障りなく場を収めようとするんだけど、山田は「は? 何言ってんのコイツ」みたいな表情というかオーラみたいな雰囲気を醸す。

ちょっとした間があって、監督は「いや、違うな、体じゃないな」みたいなことを言って前言を取り消すのだけど、結局山田も頭が混乱している様子。
で、最終的に映画を撮了できなかったらしい(!)。

なんだこれ? 実話?
( ̄□ ̄;)!

これをモキュメンタリー、あるいは“俳優山田のPR”と捉えることもできなくもないけれど、ちょっと違う気がする。

俺は赤羽に住む! それを記録してほしい

そんな彼がしばらく経って、山下監督を自宅に呼び出した。
普段のプライベートの彼を知らないが、何か精神を病んだ状態に見えるのは私の気のせいか。
彼は神妙な顔つきで、とあるマンガ『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』というギャグマンガを持ち出してこんなことを言い始めた。

このマンガに描かれている人間の“ありのままの姿”に共感する。
赤羽に居を移すのでその記録をしてほしいと。

何だこの展開。 

自分のドキュメンタリーを撮ってほしいと。
しかも、それをなかば自己セラピー的に用いようとしている。
こんなこと言えるのは、若手トップスターの山田孝之だからこそ。
よほど自信があるんだろうね。そのドキュメンタリーが「当たる」と踏んでいるわけだから。
俳優としてその気概は必要だし、客観的に見ても十分当たると思う。
自分の“ありのままの姿”を見てほしいと思ったのかもしれないね。

すごい挑戦だよね。どうなるか分からないんだから。何が生まれるのか分からない。予想がつかない。
予定調和で終わらないのはヒット作のポイントのひとつ。
続きが気になります。

 

 

RAH(リアルアクションヒーローズ) 芹沢多摩雄 as 山田孝之(1/6スケール ABS&ATBC-PVC塗装済み可動フィギュア)

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